2009年6月27日土曜日

09/06/27 Trobajo del Camino → San Martin del Camino

寒かったみたいだ。なんだか風邪っぽいです。歩いていても体が重くて前に進みません。

暑くなってフリースを脱いだけど手がかじかんで来たので、フリースを着直しました。ゆーさんは暑いと言いつづけているので、たーさんの体が冷えているみたい。

10kmほど歩いた San Miguel で薬を飲むために休憩。カミーノのホタテマークのレリーフがついた湧水の隣で休んでいると、有名な湧水なのか立て続けに2人が車で乗りつけては水を汲んで行った。
クッキーを口に入れて、葛根湯を飲んでフリースを着る。霊験新たかな場所だったのか、すぐに気分が良くなってきた。


Villadangos del Paramo の Hostel で休憩。ゆーさんがトイレを我慢してたからすっ飛んで行った。たーさんはさっき薬を飲んだばっかりなのでカフェはやめてホットミルクにする。今日は残り4.3km歩く予定。


アルベルゲについて

2人が普段泊まっているのは、アルベルゲと呼ばれる、カミーノを旅する巡礼者のために作られた宿です。
大部屋に素泊まりするとだいたい1人€7になります。個室があれば1部屋€10~30です。ムニンシパル(公営の宿)の場合は宿泊料は任意の金額の寄付でいい場合もあります。2人は1人€3にしていました。

大抵は台所がついていて自炊派はメルカド(スーパー)で買ってきた食材を調理しています。放置された調味料やパスタやにんにくを勝手に使ってよい場合がほとんどでした。

大部屋は仕切りのないベットがズラッと並んだ部屋のことです。平台のベットもありますが、2段ベットの場合は多いです。1度だけ3段ベットがありました。薄いマットを敷くだけというアルベルゲがたまにあります。

夜の10時から12時の間に就寝時間を設けているアルベルゲが多く、その時間になると電気が消されます。

宿の世話をする人をオスピタレイロ(女性はオスピタレイラ)と呼びます。彼らに受付時や夕方に宿泊料を払いますが、朝出発時は誰もいない場合が多く、勝手に出て行きます。
アルベルゲの情報はガイドブックに載っていますが、最新のものは載っていないので、歩いている際に目にするチラシをみると意外とお得なアルベルゲがあったりします。どのアルベルゲを選ぶかは迷うところですが、ヨーロッパの巡礼者は2度3度と歩いた経験のある人が多く、巡礼者同士の情報交換が役にたちます。



本日のアルベルゲ Ana、ムニンシパルと書いてある割に、道中宣伝しまくっていた。個室で€6は破格の値段。お昼を頼んだら他の客もいないのに20分ほど待たされたあげく、とても不味かった。
オスピタレイロもいけすかない人ばかり。誰も挨拶もグラシァスも言わない。
後日このアルベルゲの大部屋はダニ疑惑で有名と聞かされた。大部屋に泊まった巡礼者は、最近ベッドを全て入れ替えたと聞かされたと言っていたがどうなんだろうね。


夕食を探しにふらふらと外出する。バルが2軒あったので、バルは町の入り口から2軒目が美味しいの法則に従って、2軒目の店に入る。

トルティージャとサラダを頼むと、cena はまだやってないとか何とか言っていたが結局笑って作ってくれた。料理は「1皿のトルティージャ」と頼んだら、でっかいホールのが出てきた。サラダもボールに山盛りだ。うわあ、食いきれない。

先ほどから応対してくれているおねえさんは、この店の娘さんらしい。やたらと色っぽい恰好をしてるけど、対応が丁寧だ。料理を運んでくれた際に「ケ・アプロベッチェ」と、丁寧に「ケ」をつけてくれる。お母さんも帰って来た。買出しにいってたらしい。やっぱり色っぽい恰好だけど、みんな「ケ」をつけてくれる。しかも笑顔。嬉しいね。ほっとする。

食べている最中に窓の外のサッカー小僧が窓のすぐ脇の壁にボールをぶつけて遊んでいるのがゆーさんは気になるらしく、危ないと言っている。外を見たら小僧と目が合う。「にやっ」としたので、「やるな」と思ったら、ドンピシャでたーさんの背中を通しやがった。笑顔でしかし思いっきり投げ返したら、もう一人のちっちゃい子と2人、大喜びしてやがった。

トルティージャを食べきれなかったのを見て、包むかと言ってくれる。余ったパンを持っていくかと言われて、スィーと答えたら、多めに包んでくれた。帰る時は笑顔で手まで振ってくれた。幸せになったよ!色っぽいおねえさんありがとう!



 

2009年6月26日金曜日

09/06/26 Leon → Trobajo del Camino

たーさんには悩みがあります。大便が出ないのです。その代わり「へ」ばっかり出るので、自分のことを「プーバッカ星人」と名付けました。ちょっと格好いいです。しかし悩みは深刻なのです。今朝4:30に、何か気持ちが悪くて目が覚めたら、胃液が上がって来てるみたいで口にねっとりした涎が溜まっています。ぼーっとしたまま、まくらに涎を垂らしてしまいました。それでもまだまだ涎が出てきます。胃がムカムカします。ついにここまで来たかという感じで、気分もすこぶる悪いです。

5:00いつもの起床時間になりました。ゆーさんと相談して今日はもう歩かないことにしました。ホテルのチェックアウトが12時なのを確かめてもう一度寝ます。

10:00起床。少しすっきりしました。パソコンで近くの安宿を探します。ゆっくりしたいので個室で探すのですが、いつもの HostelBookers や Booking.com で当日の Leon の宿が見つけられません。次の町の Trabajo del Camino のオスタルがムンデカミーノのガイドブックに載っているのでホームページを探したのですが、オンライン予約はできないようです。地図を確認するとこの町は Leon の一部といっていい場所になっているので、とにかく行ってみることにしました。

出発前にほんのちょっとだけ大便が出ました。涙が出ました。


歩いて行ってみるとオステルの看板がいくつかあるので、巡礼路沿いで、道を先に進んでいる場所のオステル Hostel El Abuelo に泊まりました。1部屋€45です。シミ一つないシーツやカーテン、バスタオル。静か。ベットのマットレスが固めですごくいいです。お土産にオステルの名前が入った小さな懐中電灯をくれました。わーい。

オステルのレストランで昼食(€9)。メヌーにデザート+コーヒーとなっていてお得です。パエジャを頼むとどでかいサラダがついて来ました。デザートは今までで一番種類が豊富です。味もいい。前菜とメインの両方が美味しいという稀なメヌーが嬉しかった。

ゆっくりと昼食をとり、バスタブにお湯を張って半身浴をしました。今日はゆっくり、です。

そういえば、ゆーさんのダニ疑惑はすっかり晴れたようです。あれからもう10日経ったのでもう大丈夫です。


巡礼中の予算について

今日は予算オーバーだったので、昼食はお小遣いから払いました。ここで巡礼中の2人の予算について書いてみます。

1日1人の全予算を€30までと決めておいて、その日に余ったお金をお小遣いとして貯金するようにしています。€30だと3600円くらいです。アルベルゲに泊まっていれば、これでも毎日余るので比較的安い旅だと思います。巡礼中に出会った韓国人の男の子は、「毎日ムニンシパル(宿泊料は寄付のみ)に宿泊、レストランは滅多に使わない」と言っていました。

2人は日に一回はバルやレストランでメヌーを食べています。ムニンシパルは騒々しいのでプリバード(プライベート)アルベルゲに泊まります。彼の予算を聞かなかったのだけど、おそらく一日€10も使っていないと思う。

彼の話を聞いて2人はお金を使い過ぎなのかという話題になったのですが、2人で話し合って、自分たちはこれでよいという結論に至りました。若者はあれがいい。2人は食事も楽しみたいし宿ではゆっくりしたい。決して無駄遣いはしていないのだ。


メヌーについて

€6~11。巡礼に関係なくスペイン中のレストランにあるが、巡礼中は€10のものが多く、巡礼者向けの安い価格設定を用意していることもある。

プリメロとセグンドとポストレ(前菜とメインとデザート)を選べるプリフィックスコースになっている。これにアグアかビーノ(水かワイン)がボトルでついている。巡礼路のバルやレストランには必ずおいていて、地元の人もよく利用されています。

1000円~1200円だから安くはないのだけど、これ以上食べれないという量が出て、ワインや水、炭酸水は大抵が飲み放題なので、十分に元はとっています。歩くにつれて内容が少しずつ変わるのも楽しみです。土地の料理が1品2品くらいは選べるように含まれています。

まあでも大抵の品は似たり寄ったりです。たーさんは肉をあまり食べない人なので、前菜から2品選ばせて欲しいといつも思いました。サラダとパエジャとドリンクでデザートなし、で€7くらいで出してくれたらいいのに。

2人は大抵昼にこのメヌーをいただいて、夜はメルカド(スーパー)で買ったものを軽く食べています。果物とジュースとレンジ食品を買って、次の日の朝食も同じものを食べます。夕飯の食費は2人で€10しないくらい。全食メルカドで買えばすごく安くなるとは思うけど、味気なくて旅の楽しみが減るのでやっぱりメヌーを食べます。


イケヤについて

今日の Hostel の洗面台にイケヤの石鹸置きがありました。いつだったかのレストランでは飾ってある写真が綺麗ですね言ったら、お店の中全部イケヤで揃えたよ、と言っていました。もしかしたら今日の Hostel の内装も全てイケヤかもしれない。


 

2009年6月25日木曜日

09/06/25 Puente Villarente → Leon

昨夜の残り野菜で山盛りサラダを作って朝食を食べる。もったいないけど食べきれなくて捨ててしまった。こんなに野菜を食べれてうれしいのだ。大充実です。


ルシアと出会う。

ブラジルから来たルシア。犬のブジューと一緒にカミーノしてる。イタリアで3ヶ月間絵の勉強をしてたらヨーロッパが気に入ったから、じっくり見て回ることにしたんだって。犬と巡礼って、大変。犬は人間より沢山の睡眠時間が必要だって初めて知った。アルベルゲは犬持ち込み禁止のところが多いからテントを持ち歩いてるし、犬用の飲み水や餌も持っていないといけない。重っ。

「なんでそこまでして犬とカミーノを歩くのですか?」
「特別な巡礼をしてみようと思ったの。それにこの子をイタリアに置いてこれなかった。預かってくれる人はいたけどね」

このあとルシアとは何度も出会うのだけど、確かに、犬と一緒にいるといろんな人から話しかけられてた。それに犬に合わせてゆっくりした日程になるから、どんどん人に追い抜かれて、そのぶん沢山の人に出会うようだ。

ゆーさんが出会った記念に折り鶴を作って渡すと、「わたしも折り紙出来るのー」と言って、もっと凄いのを作ってくれた。中には幸運のおまじないを書いて置いたそうです。膨らませるときの息の吹き方もおまじないっぽくて素敵だった。



Leon到着。本日は結婚記念日につき、パラドールに宿泊。

お昼はパラドール内のレストラン。レストランもたまたま何かのアニバーサリーらしく、丁度アニバーサリーメニューがあった。わたしたちもアニバーサリーなのでこちらのメニューをいただくことにした。(ほんとはこれが一番安かったから)。
美味しかった!
ANTAÑO と書かれた赤ワインをいただく。


アシュレイや、マヌエルに再会。どうやら皆 Leon は観光地として楽しみにしてるらしく。ここで2・3泊する人が多いみたいだ。




日本から持参したワセリンが切れてしまったので、薬局へ立ち寄る。ワセリンとはボクシングの試合で摩擦傷を防ぐために顔に塗るのが有名なもの。靴擦れ対策の薬はいろいろと紹介されているが、私たちが試した中ではワセリンが効いた。朝歩く前に足全体に塗っておくと水脹れにならない。水脹れは湿気の多い状態で摩擦を繰り返すと起きるので、摩擦抵抗を抑えるワセリンは丁度いいようだ。スペインでは Vaselina と書いて売っていた。


なんだか気分がムカムカする。せっかくの結婚記念日なんだけど、喧嘩気味です。
ゆーさんが今日は何もしない日にしようと言っていたのでホテルでゆっくりできると思っていたのに、教会を2つ見て回りたいと言う。それじゃいつもの日と同じじゃないか!
ブルゴス大聖堂の見学時間に間に合わなかったときのゆーさんの涙を思い出して、しぶしぶ付き合う。たーさんは全く興味ないのでゆーさんが写真撮ればいいと思うのだが、こんな時でもたーさん撮れという。お願いしても撮ってくれない。
結局就寝時間が23時過ぎ。いつもより遅くなった。明日は26km歩くというのに。


夕食は、バルでピンチョのはしごをしたいが、時間も金もないのでメルカドで買って済ませた。

2009年6月24日水曜日

09/06/24 El Burgo Ranero → Puente Villarente

4:30にトイレに起きたら、なぜかこの時間にトイレ待ちの大行列だった。2階の人たちも1階のトイレを使ってる。1個しかないのか。40分待ってようやく用を足す。そうこうしてると5時になったのでゆーさんを起こす。

6:10出発。
アルベルゲの前に出発する沢山の巡礼者がワサワサしている。こんなに人いたのか。ていうかアルベルゲのおばあちゃんもう起きてるし!こんな早起きのオスピタレイラは初めてです!

沢山の人たちはツアーの巡礼者らしく車に荷物を積んでいる。そのうちの一人がアルベルゲのおばあちゃんを捕まえて、何やらイタリア語でまくしたてだした。どうやら2階のトイレが流れなかったらしい。

おばあちゃん「ポルケー」と叫んですっ飛んで行って帰って来た。元栓を閉じたままだったらしい。だから1階のトイレが行列だったのか。

なんだかんだ憎めないおばあちゃんから暖かい気持ちをいただいてお別れ。



宿泊地に予定していた Mansilla de las Mulas に11:40に到着してしまった。アルベルゲは12:30から。早く着きすぎると時間を持て余すな。ゆーさんの調子もいいみたいなので、このまま6km先の Puente Villarente まで行くことにする。


今日も延々とまっすぐ。



Reliegosに新しいバルが出来ていた。壁に落書きしてきました。



Puente Villarente のアルベルゲの前で、今日よくすれ違った2人と2人が立ち話をしている。何やら「フィニート」「コンプリート」と言ってきた。え?アルベルゲ満杯なの?他のアルベルゲはチェックしたのか?と訊くと、いや、だってここが一番と聞いたから、という話。

そのうちの2人はどこかへ旅立っていった。ムムッ。そうこうしていると、残っていた先ほどの2人がアルベルゲの中へ。あれ?と思って見ていると、普通にチェックインできてる。??。そしてオスピタレイロからも手招きされる。ますます分からないが兎に角泊まれたのでいいっかな。??

受付してくれたおじさまが宿を丁寧に案内してくれた。が、なぜか宿の女主人らしき人はカウチに寝そべったまま「先に靴を脱げ!!」と叫びだした。な、なんだこの偉そうなおばちゃんは!!


ま、そんなことは忘れて昼食へ。PASTERIAと看板のある近くの店へ。中はパン屋とバルが一緒になっていた。そしてピンチョがあったーーー。やった。

アクア・コン・ガス、カーニャ・コン・リモーネを頼んで€6.50。スペインは都会が物価安いのよね。

夕食はメルカドでお買い物。レタス、玉ねぎ、ジュース、冷凍ラザニア。


本日もありがとうございましたあ。

2009年6月23日火曜日

09/06/23 Sahagun → El Burgo Ranero

今朝は寝坊しました。大部屋なので耳栓をして寝ていたら、目覚まし気づかなかった。今日の予定は歩く距離が短いのでいつもより遅く6時に起きようとしたけど、いつも通りに5時に目覚めて2度寝。起きるのはいつも同じ時間がいいんだよ、という話をゆーさんと。



延々と続く一本道。こんな木でもあるだけ有難い。


林の中のベンチで朝食をいただく。昨晩のアルベルゲでホカディージョを作っておいて貰った。パンがふんわりしていて、うまー。と思っていたら、U.S.Aからの老夫婦巡礼者が歩いてきた。譲り合ってベンチでご一緒する。

ご夫婦は昨年カミーノを歩いた。サンティアゴにゴールしたあと、とても寂しくなってしまって「またカミーノに来たい」と、オスピタレイロをするために戻ってきたのだそうです。アメリカのカミーノ協会は、オスピタレイロのトレーニングを開催していて、2人はニューメキシコでオスピタレイロになるためのトレーニングを受けてきたということです。

ということは、映画「Within The Way Without」に出演していたオランダのおじさまがオスピラレイロになるためにその後オーストラリアに行った、というのはトレーニングのためだったのかもな、きっと。


El Burgo Banero では Privado Albergue(私営の巡礼宿)に宿泊した。このアルベルゲはおばあちゃんが1人で切り盛りなさっている。ガイドブックには basic, but clean and tiny と書いてあるけれど、なんだか掃除が行き届かない雰囲気。おばあちゃん常に掃除しているのに。クレデンシャルの文字が読めないくらい目が悪いらしい。

このアルベルゲは物悲しい。活気がないんだ。おばあちゃんがいなくなったら、アルベルゲもなくなってしまいそうな、忘れ去られてしまうような。この夜ベットに入ってから、もし自分がここのオスピタレイロだったらと考えた。
「まず中庭の雑草を刈って、ハエを追放。中庭の洗濯紐を張りなおして、中庭に洗濯台と排水路を作って、ガレージのキッチンを掃除して、風呂にモップを置いて、キッチンで水を使えるようにして、ダブルルームの電灯と日よけの汚れをとって、入り口にアルベルゲの看板を設置して、トイレの鍵を直す。わっ。やること一杯だ!1人じゃ大変だから、巡礼者ボランティアを募集しよう。」
それだけおばあちゃんに伝えたいがスペイン語が分からない。


韓国から来たミョンジュンに会う。韓国人がカミーノに多い理由を訊いてみた。2004年に女性作家がカミーノについての本を出版し、これが凄く売れたのだという。カズマという日本人の巡礼者に出会ったらよろしく言っといてくれと頼まれる。1週間程一緒に歩いたということで、とっても楽しそうな写真をみせてもらう。

このあと結局ミョンジュンにもカズマにも何度も出会うことになるとはこの時は知らなかった。


ラースとクリスティーナの2人組に同じ宿でまた出会う。ラースは彼女じゃないよおと言っていたけど、2人はどうもうまくいってるようだ。


ニューオーリンズから来た巡礼者2人組にもまた出会った。彼女達にはいろんなところで出会ってお互い励ましあっていた。この調子ならきっとまた出会うのだろうと思っていたのに、この時を境に会えなかった。連絡先も聞かずじまい。好きになった人たち、でも連絡先もさよらもなしに会えなくなってしまった人たちが、沢山いるんだなあ。


夕食は、Autoservicoですぐに食べられるものを買って食べた。Autoservico と SupelMelcadoの違いはなんなんだろうといつも考えながら買い物をするがよく分からない。


お昼時の風景。お爺ちゃんとお婆ちゃんで孫の爪切り。

2009年6月22日月曜日

09/06/22 Sahagun

今日のアルベルゲは最高!

Sahagunという街に来ています。今日はアルペルゲViatorisに泊まっています。ここで洗濯機が3ユーロで使えるので頼んだら、なんとアルベルゲのオスピタレイロ(ホテルのスタッフさん)がいつの間にか洗濯しておいてくれて、しかも、いつの間にか干しておいてくれました。
2人が普段泊まっているホテルはアルベルゲといって何もかも自分たちでやるところ。このアルベルゲは普通じゃないのです。とても良い!!
WiFiも使えます。自分のPCを置ける机がコンセントから遠いので困っていたら、アンティークのでっかい机をわざわざ動かしてくれました。そして清潔。到着したときに白いシーツが沢山干してあったのに感動しました。
なによりオスピタレイロさんたちが優しい。ゆーさん曰く、「心意気」がすばらしい。こんな出会いがあるのっていいです。
あ、あとご飯もおいしいです。1人1泊7ユーロです。個室はお風呂付1部屋1泊35ユーロです。この日記を読んでカミーノ巡礼に行く人がもしいたらお勧めします。

ここ2、3日涼しくて歩きやすい日が続いていましたが、明日は暑い日になりそうです。水を沢山持たねば。

さて、では、2人は7ユーロのベットへ帰るとします。おやすみなさい。
2009/06/22 22:00

2009年6月21日日曜日

09/06/21 Carrion de los Condes

Now we are at Carrion de los Condes. It is almost at the middle of this walking "Camino" !!!

We have walked over 400 km already , and the rest 460 km ..

Todays stay is at monasterio , "Shu-do-in". Sisters here are so charming. We met the couple from Mirano Italy again . They are so nice .

BTW , Italy, Spanish and Franch are so similar , they can comunicate with each other using their native langedge . I reary envy them.

Tomorrow morning , there is nothing to rest in 17.2 km !! no cafe , no shade. We have to start early .

So far , no big trouble. And we enjoy the nature and people here .

Best regards.
See you...
20:44 2009-06-20

2009年6月8日月曜日

09/06/08 Puente la Reina → Estella

今日からまた歩き始めます。
土日が終わって平日働き始めるときの気分。と思っていたら本当に月曜日でした。

昨夜はカミーノを始めてから初めて夜中に一度も目が覚めなかった。個室は静かだなあ。耳栓もしなかったし、暑くもならなかった。

ハカでひねった右足首がまだ少し痛む。昨日はサロンパス貼るの忘れたんだな。


スペイン語をもっと話せたら、もっと交流してるという実感があるんだろうな。いつも簡単な買い物とか道を尋ねることばしか話してないからな。言語によらない言語はどこへ行ったのか?愛とか優しさとかさ?
英語を話せると楽だからつい英語で話そうとしてしまう。言語だこれ。

泉の水をくださったおばあちゃんの村(5/30)マルテスが今までの町の中で一番印象が深い。英語は全く通じないし、スペイン語と多分バスク語と日本語と、ジェスチャーで会話した。でも何かが通じ合ったという実感があった。優しさとか親しみとか好きという気持ちが通じ合った。

ベンツとの会話を思い出す。
"I can't understand Spanish."
"But you comunicate in Spanish well."
"Yes. Because I'm trying to."
通じ合おうという努力、意志、立場。

今思う、伝える努力、通じ合おうという立場をとっていなかったシーンが自分には沢山あったこと。マガリさんに「あなたと一緒に行って、エウナテの管理人小屋に一緒に泊まってみたい。けど写真を沢山撮りたいから別々に行くことになるね。」とそこまで伝えればよかった。昨日のバーのおにいちゃんに、あなたと交流できたからもう一度この店に来たんだと伝えればよかった。

昨日は気に入ったパン屋とバルへそれぞれ2回行った。3回だったかな?バルのおにいちゃんは朝のカタツムリの件で通じてて、夕食の時間が何時か訊くときも「にこやかさ」を交流できた。けど夕食に行ったときは目を合わせてくれなくて残念だった。
こっちからアクションを起こしたときに無視されたら恐いから何もしなかった。
ゆーさん情報でヘミングウェイが有名にしたというナバラ名物「マスのハモン付け焼き」を食べる。土の味がする。ゆーさんは味がないと言っていた。


6:30から13:00まで歩いて Estella に着く。ゆーさんは今日は何度もくじけそうになっていた。途中しばらくコルドバから来た元気な63歳のおじさまと一緒に歩いて気が紛れた。彼はもう7度目の巡礼。目をつぶっても歩けると言っては笑わせる。Estella では違うアルベルゲになってしまった。



アルベルゲがデッカイ。隣のベッドに来たベルギー人の夫婦としばらくお話をした。ベルギーでは「ベルギー」のことを「ベルヒア」と発音するそうです。ベルヒアを知らないなんてお前はなんてものを知らないんだと言われてしまったが、なんとかリカバリーした。belgiaというスペルを見てようやく分かる。スペイン語と同じで g は h の音で発音するらしい。

キッチンが充実してるので今日こそはカレーライスを作りたかったがゆーさんは美味しいバルを見つけると夜もまた来たいという。カレーはいつかなあ。

今日からカミーノ・フランセスからの巡礼者と本格的に合流した。朝が通勤ラッシュのようだ。出発の時間はみんな一緒だからなあ。



2009年6月7日日曜日

09/06/07 Puente la Reina



着いた
スペインのどこかの街を2度夢に見た。銀座の画廊でそこがこのプエンテ・ラ・レイナだと知った。その夢がたーさんとゆーさんをここまで連れてきた。

でも知っています。別にその街に着いたからって何か特別なことが起きるわけではない。旅は、旅をする過程に意義がある。ってすごく月並みですが。この街にたどり着くまでのスペインカミーノの道には、いろんな国から来た人たち、いろんな自然、わんぽ、にゃんこ、虫、花、草木、苔、いろんな個性、風、暑さ、痛さ、美味しさ、くやし涙、喜び、笑い、いろんなものがありました。わあ、楽しかったなあ。

ゆーさんともいっぱい喧嘩しました。10kgの荷物をしょって、炎天下の山道を10日歩くと、たまには喧嘩しますよ。人生とおんなじなんだろうと思います。でも僕ら仲直りが得意なので心配なしです。となりでゆーさんが、「うそー。喧嘩したっけ。」と言っております。忘れるのも早いらしいですから。

目的地のサンチャゴ・デ・コンポステーラまで残り680km (ゆーさんの歩数計によると)、ゆっくり楽しもうと思います。「名前を聞いてしまうともう会えなくなる」というたーさんのジンクスが有ったのですが、どうやら2人の歩きが遅いからどんどん追い抜かれてるみたいです。「ジョ カラコル(わたしカタツムリ)」と言うとみんな笑ってくれます。

次にブログ更新できるのどの街かなあ。
日本は今深夜2時ですね。皆さん良い夢を。

2009年6月6日土曜日

09/06/06 Tiebas → Puente la Reina

いい写真に出会ったら、角度や光を変えて何枚か撮っておこう。と決めたのに、一枚で終わることがまだあるな。何枚かとること。



Muruarte で昨日作ってもらったホカディージョを朝ご飯に食べていると、昨日のフランス4人組が追いついてきた。コミュニケートしづらかった方のおじさまが、メニューの英西払対訳冊子をくれた。話が通じなくても気持ちは伝わってたのかもしれないな。



歩きながら昨日の自分の気持ちが落ちたことについて考える。何とか自分に責任がないように物事を進めたがるんだよねえ。それが上手くいかないと怒ってみたりするよねえ。

自分で決めよう。






プエンテ・ラ・レイナに着いた。畑が日本のとそっくりだ。土色の煉瓦で整然とできた建物が素敵です。まだ写真は撮ってません。


アルベルゲは町の入り口の Jakue に泊まる。
受付のおねえさんに英語で尋ねるときや、キッチンを使っている女の子に洗濯機の使い方を訊くときは堂々と聞けた。
自分で決めると決めたから、考え過ぎなくなった。どう聞こうかと一瞬考えたけど、ええい言ってしまえと。
スペイン人で満々としてるオーバノスのバルでも自分でコーヒー頼めるもんね。


この町で2泊しようと思ってるけど、まだ分からない。町を見てがっかりしたら1泊でいいと思う。
この町は3つのアルベルゲだけでベッド数が260個!それに見合うだけ巡礼者の数も増えてきた。すげえ増えた。道で会う巡礼者とも今までみたいには交流しづらい。
アラゴンルートを選んで本当によかったと思う。



2009年6月5日金曜日

09/06/05 Monreal → Tiebas


 道を間違った。こういう石積みがあって、且つ先を歩く人がそっちの方へ、そっちはより険しい道で、人がそっちへ逸れて登っていくのを見たんだけど、写真撮ってる間にゆーさん別の方へまっすぐ歩いて行ってしまった。どうせまた合流するんだろうと、そのままゆーさんを追いかけて歩いていくことにした。
 ところが、登っても登っても矢印がないし、今日はそんなに登らない行程のはずなのに、ひたすら登ってる。霧も出てきたし。こりゃだめだ。戻ろう。勇気を出して、ゆーさんにを見たことを告白。
 すると霧の中から、子犬を連れたおっさん登場。ゆーさんが道を訊く。やっぱりのとこを行くみたいだ。
 ほっ。ゆーさんに急坂を見せると意気消沈すると思ってだまったままきた俺がバカだった。今度からゆーさんが先をあるいていても叫ぶことにした。ひどく反省。見えてたのに見えてなかった。


 何度も同じ人と会ったり追い越したり、抜かれたり。日が出たり、また曇ったり。

 今日は花がすごく綺麗だった。


 昼前に Tiebas に到着。小学校を改装した、見た目は工事中な建物。一緒に到着したドイツ(?)人3人組と、どうするかと話す。そうこうしてる内に彼らは先へ行ってしまった。俺たちは粘って館内を探検。オスピタレイロがいた!ここはお金が決まってない。寄付。俺らが既にリュックを置いてたのを見て、やおら掃除を始めるオスピタレイロ。掃除中のオスピタレイロを始めて見た。

 オスピタレイロがひたすら掃除してるので、とりあえずカフェでも行ってくる。パンとコーヒーしてたら、突然すっごい雨!カミナリ!え!?地震!?歩き止まってて良かったよ。
 そのまま定食を食ってく。あ、美味いな。フランスパンもおもちみたいで美味い。カツオのタタキも素敵。

 16:40 昼寝終わり。大雨は通り過ぎた。ちょっと寒いな。

 何度見てもゆーさんがカリカリしているように見えてしまう。自分の心が世界を変えるのか。ゆーさんに直接訊いても怒ってないみたいだ。

 ドイツから来たおばあちゃんと出会った。がんばって英語で話してくれた。でも今日は今ひとつ気持ちが楽しくない。

 今晩の夕食をご一緒しているのは、フランス2人とスペイン人2人の4人組。英語が通じるのは1人。彼ともう一人のフランス人は次の町プエンテ・ラ・レイナで巡礼が終わり。スイスのジュネーブから1000km歩いたんだって!
 残る2人とコミュニケートしようとスペイン語で話すもあまり通じず。通じないことで(自分の)機嫌が悪くなった。ゆーさんは言葉が通じないと残念がっている。

 金曜のスペインのバルはどこも人で一杯。フランスのおっさん(英語通じる方)が、「ここに女の人が沢山いるけどびっくりしちゃいけないぜっ」て、「これがスペインのバルだ」って言っていた。ということはフランスでは金曜の夜にバーに女の人が沢山集まることはないってことなのかな。そこのところは訊くのを忘れた。とにかく村中の人が集まった感じだ。

 4人は夕食のメヌー(メヌー・デル・ディア:日替定食)をパエリアに替えて貰っていたみたいで、おこぼれにあずかる。やった。昼間もおいしかったけど、この店は美味いなあ。日本人の味覚に非常にマッチするなあ。しかしメヌーのワインはやっぱり不味いらしく、彼らは水で薄めて飲んでいた。特にスペイン人は不味いワインは何かで割って飲む。この後の旅でも、炭酸割、コーラ割とよく見かけた。

 夕食を待っていると激しい夕立、のち虹。


 スペインの夜は長い。というか、ヨーロッパは日本と比べるとなかなか夜にならない。夕飯を食べ終わってもまだまだ明るいので、村の入り口にあったお城の廃墟を見学に行く。この城はかっこよかった。


 Tiebas のアルベルゲに貼ってあった漫画。まさしく今日の私たち。


 夜。水1.5€。パン6€。定食10x2€。


 

2009年6月4日木曜日

09/06/04 Izco → Monreal

Monreal のバルにて。店の前で、看板がバスク語なのか、バルかどうか分からない。おじいさんが表れて、中へ案内してくれた。2階へ暗い階段を上がると表札のないドア、開けるとバル。こりゃ分からん。おじいさんはそのままどっかへ行ってしまわれた。ありがとう!


今日は、6:30から10:00で、約10kmだけ歩いた。疲れてきているから、ご褒美の日を作ることにした。

途中、Abinzanoの河原で休憩しいると、Juan が追いついた。お互い「お~!はははぁ」と言って出会う。いきなり脱いで着替えだしたのがおかしくて写真を撮ったら、「ブッダ。ブッダ。」と言って笑ってた。「ボニート(美しい)」と言ってやったら、人は「guapo」というのだと教えてくれた。Juan は今日 Tiebas まで行くと言っていたのでしばらく会えないなあ。
Juan、昨夜アルベルゲで、「俺はもう齡で、仕事してないから時間は沢山ある」と言っていた。英語は bad だと言いながら、いろいろ説明もしてくれた。夕食一緒に食べればよかったのに、Juanを一人にしてしまった。
昨日は疲れ果てていて、すごいボロいアルベルゲだったけど、Juan、カタランおばさん4人組、軽装のおばちゃん、いろいろな人が助けてくれた。今日は恩返しに、わかりづらい道角には石積みをして歩いた。あの人の役に立ちたいと思った。



巡礼者が誰も来なくて暇!アルベルゲのゲストブックを見ていたら、オットー夫妻が2日前(6/2)に泊まっていた。はや!

スイスから2ヶ月かけてやってきた巡礼者マガリさんと出会う。2日連続で自分の町から歩いたと言う人に出会ったな。日本からは歩けません。
2ヶ月歩いているのに足が綺麗。毎日歩き終わったら、保湿クリームを塗って、マッサージをして、バケツに水で足を冷やしているそうだ。
気が合っていろいろと話す。精神科のセラピストで、4ヶ月の休みをとってやってきた。3ヶ月は無給、1ヶ月は有給がとれたらしい。合気道を半年間習ったとか。日本に行きたいと言っていた。日本語の字は一つじゃないんだよね?と質問されて、ひらがな、カタカナ、漢字の3つがあることを話したら、「難しすぎる」と、残念がっていた。荷物の重さや長距離を歩くことには、だんだん体が慣れてくるから、一日30kmは普通に歩けるようになるよと言っていた。

アルベルゲの裏に咲いている花がお茶になるのだと言って、飲ませてくれた。巡礼路沿いによく生えていたその木は「マガリの木」ということになった。

夕立!ワー。洗濯物あんまり乾いてないな。マガリは他の巡礼者の洗濯物も取り込んだ。優しいな。見習うよ。巡礼者は巡礼者を助く。だね。


メルカド(スーパー)が見つかったので、四角い形のフランスパンのようなのを買って、ハモンセラーノ、チーズで食べた。パンは袋詰めされた既製品を手に取ったのだが、スーパーのおっさんがこっちのが旨え、といっておすすめしてくれたむき出しのもの。スペイン人らしい。「俺の作ったのが1番」と思ってても、日本のスーパーでは声掛かからない。ゆーさんはチーズがお気に入りのようだ。

サラゴサから自転車で来ているニィちゃんと立ち話。同世代の男性が希少なので話がはずんだ。巡礼の理由は、2ヶ月前に自転車を買ってみたら楽しかったから、と言っていた。スペイン人でも宗教的理由で巡礼をするという人はあまり出会わない。彼は旅がしたいから、時間を自由に選べる仕事を選んで、今は瓶の工場で働いている。来月はペルーに1ヶ月行くのだそうだ。いいなー。

マガリに誘われて、初めてのメサ(ミサ)に出る。昼間のバルの隣に小っちゃい公民館のようなお祈り部屋があった。向かうと既に参列者が集まっていて、村の人と巡礼者が半々くらいだろうか、みんな東洋人の2人を見ても、さあ入った入ったという雰囲気で暖かかった。
ほとんどの参列者はスペイン語圏かららしく、呪文のような経文を唱和している。ちょっと怖い。そのあとの牧師さんのお話はにこやかに目を見て話してくださって気持ちが軽くなった。英語でペレグリノ(巡礼者)用の言葉をくれたけど、スペイン語で言ってくれた方が分かるな、という感じのなまりかたでさっぱり分からなかった。隣人と云々しましょう的な時間があって、まわりの人とほっぺちゅちゅをした。巡礼者おじちゃん、おばちゃんたちと握手。
牧師さんから帰り際、どこから来たのかと尋ねられ、日本だというと、空を指差して「アメ」と言われて皆で笑った。