2009年6月23日火曜日

09/06/23 Sahagun → El Burgo Ranero

今朝は寝坊しました。大部屋なので耳栓をして寝ていたら、目覚まし気づかなかった。今日の予定は歩く距離が短いのでいつもより遅く6時に起きようとしたけど、いつも通りに5時に目覚めて2度寝。起きるのはいつも同じ時間がいいんだよ、という話をゆーさんと。



延々と続く一本道。こんな木でもあるだけ有難い。


林の中のベンチで朝食をいただく。昨晩のアルベルゲでホカディージョを作っておいて貰った。パンがふんわりしていて、うまー。と思っていたら、U.S.Aからの老夫婦巡礼者が歩いてきた。譲り合ってベンチでご一緒する。

ご夫婦は昨年カミーノを歩いた。サンティアゴにゴールしたあと、とても寂しくなってしまって「またカミーノに来たい」と、オスピタレイロをするために戻ってきたのだそうです。アメリカのカミーノ協会は、オスピタレイロのトレーニングを開催していて、2人はニューメキシコでオスピタレイロになるためのトレーニングを受けてきたということです。

ということは、映画「Within The Way Without」に出演していたオランダのおじさまがオスピラレイロになるためにその後オーストラリアに行った、というのはトレーニングのためだったのかもな、きっと。


El Burgo Banero では Privado Albergue(私営の巡礼宿)に宿泊した。このアルベルゲはおばあちゃんが1人で切り盛りなさっている。ガイドブックには basic, but clean and tiny と書いてあるけれど、なんだか掃除が行き届かない雰囲気。おばあちゃん常に掃除しているのに。クレデンシャルの文字が読めないくらい目が悪いらしい。

このアルベルゲは物悲しい。活気がないんだ。おばあちゃんがいなくなったら、アルベルゲもなくなってしまいそうな、忘れ去られてしまうような。この夜ベットに入ってから、もし自分がここのオスピタレイロだったらと考えた。
「まず中庭の雑草を刈って、ハエを追放。中庭の洗濯紐を張りなおして、中庭に洗濯台と排水路を作って、ガレージのキッチンを掃除して、風呂にモップを置いて、キッチンで水を使えるようにして、ダブルルームの電灯と日よけの汚れをとって、入り口にアルベルゲの看板を設置して、トイレの鍵を直す。わっ。やること一杯だ!1人じゃ大変だから、巡礼者ボランティアを募集しよう。」
それだけおばあちゃんに伝えたいがスペイン語が分からない。


韓国から来たミョンジュンに会う。韓国人がカミーノに多い理由を訊いてみた。2004年に女性作家がカミーノについての本を出版し、これが凄く売れたのだという。カズマという日本人の巡礼者に出会ったらよろしく言っといてくれと頼まれる。1週間程一緒に歩いたということで、とっても楽しそうな写真をみせてもらう。

このあと結局ミョンジュンにもカズマにも何度も出会うことになるとはこの時は知らなかった。


ラースとクリスティーナの2人組に同じ宿でまた出会う。ラースは彼女じゃないよおと言っていたけど、2人はどうもうまくいってるようだ。


ニューオーリンズから来た巡礼者2人組にもまた出会った。彼女達にはいろんなところで出会ってお互い励ましあっていた。この調子ならきっとまた出会うのだろうと思っていたのに、この時を境に会えなかった。連絡先も聞かずじまい。好きになった人たち、でも連絡先もさよらもなしに会えなくなってしまった人たちが、沢山いるんだなあ。


夕食は、Autoservicoですぐに食べられるものを買って食べた。Autoservico と SupelMelcadoの違いはなんなんだろうといつも考えながら買い物をするがよく分からない。


お昼時の風景。お爺ちゃんとお婆ちゃんで孫の爪切り。

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